健康な頭皮とは
健康な頭皮は、1、2日洗髪しなくてもべたつきません。
必要以上に皮脂が分泌されず、分泌されたとしても、サラリとした皮脂です。
スキンケア業界で皮脂は悪玉菌扱いされていますが、本来は、
- 頭皮の保護
- 髪の保護
- 皮膚の保湿
など、ちゃんとした役割を持っています。
市販のシャンプー、リンス、トリートメント、パーマ、ヘアカラーなど、化学薬品で髪をコーティングしすぎると、
頭皮や髪が刺激を受けて、自分を守るために皮脂を過剰に分泌しはじめます。
また、シャンプーや石けんは油分を取りすぎてしまう上に、良い菌も悪い菌も判別せずに殺菌していきます。
さらに、油分は取りすぎますが、シリコンコーティングなどを取ることはできません。
クレンジング剤などでシリコンコーティングを剥がすことはできますが、髪のキューティクルも一緒に剥がしてしまいます。
これは、皮膚が剥がれて肉がむき出しになっているのと同じ状態です。
オイルの効果
髪に良いとされているオイルは以下のものです。
- 太白ごま油
- 椿油
- エクストラバージンオリーブオイル
- ホホバオイル
- スイートアーモンドオイル
- ココナツオイル
- 馬油
以上のものが、髪に良いとされている代表的なオイルです。
特に、太白ごま油は頭皮に早く吸収され、毛根にも栄養を届けてくれます。
鎮静効果もあるため、アーユルヴェーダでは不眠やストレス解消にも効果的と言われています。
太白ごま油を頭皮マッサージに使うには、不純物を取り除く「キュアリング」という工程が必要になります。
これは、80℃に温めることで浸透率を上げ、抗酸化作用を強めることで劣化を防いでいます。
他にも、椿油は人間の皮脂の成分に極めて近いです。
頭皮のマッサージに使うのももちろんいいのですが、金額が割と高めなので、
思いっきりは使えません。
顔の保湿などに、1滴使うのがちょうどいいでしょう。
太白ごま油のキュアリングがめんどうな方は、
エクストラバージンオリーブオイルが一番手間も少なく、入手のしやすさからいっても最良かと思います。
卵の効果
卵は、全ての食べものの中で最も良質なタンパク質と言われています。
(髪はタンパク質でできていますね)
黄身に含まれる「レシチン」はオイルを乳化し、髪をやわらかくする成分でもあります。
白身に含まれる「アルブミン」は髪の傷みを修復する効果があります。
- オイルを落とす役割
- トリートメントの役割
卵はこの両方を兼ね備えているわけです。
ホットタオルで温めると卵が固まってしまうのでは? という不安を抱える人もいますが、
卵が固まる温度は60℃以上なので、熱いシャワーを使っても問題はありません。
卵アレルギーの人は危険なので、ハーブ粉の「リタ」や、インドハーブの「シカカイ」などでオイルを落とすのがオススメです。
ヨーグルトの効果
ヨーグルトにも、良質な水溶性たんぱく質が含まれています。
また、乳脂肪分が卵に含まれるレシチンと混ざることで、
オイルがより乳化されて、卵だけのときよりもサッパリ落ちると言われています。
また、ヨーグルトを混ぜた方がとろみが出て、パック中にポタポタ垂れなくなりますね。
取りすぎないケア
ヘア業界、メイク業界などでは、あらゆる高額な商品がたくさん売られています。
ですが、実際に必要なのは「頭皮本来の働きを取り戻す」ことです。
そのためには、
- 常在菌を守ること
- 過剰に取り去るケアをしないこと
以上の心がけが大事です。
オイル+卵ヨーグルトのケアは、即効性はありません。
ですが、徐々に繰り返すことで、今まで蓄積してきた髪へのシリコンコーティングや、
何重にも覆っていた化学薬品を徐々に取り去って、
必要な栄養を補給していくことが可能なヘアケアです。
本当は傷んでいる髪を、コーティングなどの見た目でごまかし続けるか、
シャンプー・リンスによる心地よい手触りや柔らかさはごまかしであると気付き、本当に美しく健康な髪にしていくか、
その選択なのです。
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