2015年の手帳は「能率手帳」を使ってみたんだけど、今までになく良い感じで使えて気に入ったので、感想をまとめてみたよ。
もくじ
なぜ能率手帳にしたのか
- 『能率手帳の流儀』を読んでうずうずして
- Instagramの「能率手帳」タグを見ていたらうずうずして
日本能率協会マネジメントセンター代表取締役会長・野口晴己さんの著作が、手帳の使い方を指南する本の中でも大人気で、実際読んでみたらとても刺激を受けました。
「書く」「振り返る」をどうやって実践していけばいいのかがスッキリまとまっている本で、優しい言葉とわかりやすい事例が頭にスッと入ってきます。
そして自分が好きなのは、シンプルな革の手帳で文字がびっしり、美しい青色の万年筆で書いたメモが粋で稀にかっこいい絵が描いてある、みたいな手帳です。
そういうピンポイントな欲求をかっさらっていくのがインスタグラムの「能率手帳」のタグです。百聞は一見に如かずなので試しに見てみてくださいませ。
「Instagram #能率手帳」で検索 検索!
使ってみてよかったこと
万年筆のインクが裏抜けしない余裕の紙質
なによりまず「紙」です。書きやすい紙とはこういうものかと紙質オタクの気持ちがよくわかりました。特に万年筆との相性が抜群で、安心していくらでも書けます。
紙の色も大事で、今までは真っ白でも気にならなかったのに、最近ではクリーム色じゃないと落ち着かないくらいです。ずっと見ていられる色です。
緑の罫線
罫線は薄ければ薄いほど良いと思っているタイプで、ペンで書いた自分の文字がハッキリ見える方が良いです。罫線が緑でとても細いので、黒や青のペンを使うと線に埋もれずに見やすくなります。
小さくて持ち運びやすい
『能率手帳の流儀』では、「書いて振り返るだけでいい」を特に強調しています。確かに手帳はあらゆる思考の流れを書き留めているので、読み返すだけで気付けることが多いです。
- やることを思い出せる
- やらなくていいことを洗い出せる
- よかったことを復習できる
- よくなかったことを戒められる
- びっしり埋まっていく手帳を眺めるのが単純に楽しい
というような。
何度も読み返すためには持ち運びしやすいことが第一条件です。サッと出してサッとしまえるハガキサイズの能率手帳はピッタリ。
電車を待つ数分や、乗っている数分、スマホを眺めそうになるところを手帳に置き換えるところから始めると良いかも。
外観がシンプルで好み
とにかく自分はかっこいいものが好きなので、今ランドセルを自由に選んでいいと言われたら迷わず「経年変化で味の出る黒!もしくは茶!」と答えるほどに、渋めカラーの革製品を選びがちです。その点、能率手帳は「おっちゃん手帳」と呼ばれることからもわかるように、渋さでは手帳界ナンバーワンの座に君臨しています。是非これからもその渋さを貫いていただきたい。
そして「’15」の文字が金色なのも良いですよね。お店で手帳を探す時はこの数字を頼りに探すことになるのですが、大抵は帯に隠れて見えないので、購入予定の方はがんばって帯の隙間を確認しましょう。
月間ガントチャート
能率手帳を手にして最初に戸惑うのが月間ガントチャートです。ちなみに普通のマンスリータイプも発売されているので、今まで通り使いたいという方でも大丈夫です。
例えば長期の予定を書き込む時に、線をびーっと長めに引くことがありますよね。そういう時に週のマスをまたがずに線を引くことができるのが地味に良いです。さらに上部に3段ラインが引かれているので、重要な予定を別枠で管理できます。
自分の場合は、
- 小説に取り組んだ日
- スクワットをした日
- Webプログラミングの勉強をした日
などの習慣を記して、取り組んだ日にはスマイルみたいな記号を記入してみました。欄が印で埋まると達成感があります。
uniのボールペン「ジェットストリーム」との相性がいい、というかジェットストリームすごい
ここだけジェットストリーム讃歌みたいになるので別途まとめますが、ジェットストリームの0.38mmが今のところ手に馴染んでいます。
ジェットストリームは言葉で言い表せないほどの書き味なのですが、唯一その見た目がいまいちという難点があります。しかしこの度、愛しのアランジアロンゾ代官山店にて、ジェットストリーム・アランジアロンゾVer.を発見してしまいました。パンダくんがたくさん描いてある!たまらん!
ということで、見た目もクリアしたので完全にノックアウトされている次第です。
あともう一歩なとこ
能率手帳について褒めまくったところで、現実的にこういう部分がひっかかってるよ、というデメリットもご紹介しておきます。
ペンを差し込むところがない
手帳とペンはセットではないのか!とごく当たり前のことを思っています。しかしMIDORIさんのペンを差し込めるベルトシールを別途購入してむりやりくっつけてみたら結構いい感じになったので、この点については現在クリアされております。
表面がつるつる
先述のとおり、自分は革製品が大好きです。しかし能率手帳の普及版はつるつるのビニールっぽいカバーで、正直高級感は一切ありません。なぜなら1,000円の普及版だから。
そこで登場するのは「能率手帳ゴールド」でございます。
これは、一見普及版と同じなのに比べ物にならないほど立派なカバーを身に纏った貴族版の能率手帳のことで、5,184円といういい値段。インド産の羊皮を使用したふかふかの表紙で、手帳側面の「小口」が24金加工という贅沢な一品です。
というか今思ったのですが、ほぼ日の革カバーとかは平気で3万越したりするので、5,000円って比較的安くないか。いや待て待て、文具オタクの金銭感覚はまじで簡単におかしくなるので注意が必要です。しかし革カバーは絶対使いたいので今後コツコツ貯金をします。
まぁ表面がつるつるだと良いこともあって、別途購入したペンを差し込むベルトシールを装着しやすいのです。ぴたっとくっつくし汚れも気にならないので、もしかしたら普及版のほうが自分には合っているのかもしれない(負け惜しみ)。
補充用ノートが店頭で見当たらない
能率手帳にはもちろんメモページもあって、別冊でアドレス帳も付いているので、なんでも書いていいページとして使っています。
ページ数はどちらも少ないので、足りなくなったら補充用を入手すればいいのですが、これが実店舗だとなかなか見当たらないのです。公式サイトのネットショップか、Amazonで買うのが手っ取り早そうです。
10冊入りで500円前後。
ミシン目がついているので、ちぎって他人に渡すこともできます。情報カードのように扱えるという評判もあるので早々にゲットしたいところです。
補充用ノートの存在はつい最近知ったので、今のところは無印良品の「再生紙パスポートメモ・ドット方眼」を差し込んで使っています。これもクリーム色で結構お気に入り。
公式の補充用ノートは30ページですが、無印は48ページあります。サイズは手帳よりひとまわり小さいです。
結論:すごくいい
今までの手帳ももちろん愛着はありますが、ここまで徹底的に使ったのは初めてなので来年も使います。
能率手帳を毎年使って、歴代の手帳をずらっと並べたい欲求がむくむくと湧き上がってくればもう能率手帳オタクのできあがりですね。そんな欲求を後押しするアイテムとして、「桐製手帳保存箱」なるものが通販限定で発売されています。30冊入るので、15年後ぐらいに買いましょうかね。
現在、手帳会議は粛々と続いていて、あ、手帳会議というのは、何をどの手帳やノートに書いて運用していくかという一人会議のことで、以下の議題が目下進行中です。
- 雑誌の切り抜きやコラージュをつくるノートを分けるかどうか
- 能率手帳の右ページに貼るのはどうか
- 分厚くなるのは避けたい
- でも京都手帖と、SOU・SOUの手帳も気になる
- LAMYの万年筆「Safari」を買ったのでベルトに差し込みたいがクリップがきつくて片手ではできない
- やはりジェットストリームか
- もしくは別の万年筆か
こんな感じで、手帳に関しては一年でいちばん文具脳を使うイベントなのです。楽しい。