PDCA苦手な人は『満ち欠けスケジューリング術』でよくなる

満ち欠けスケジューリングの画像

いつも使っている手帳・ムーンプランナーの中の人が、書籍を出版したとのことで、さっそく読んでみました!

『満ち欠けスケジューリング術』(サンクチュアリ出版)です。

こんな人にオススメ!

  • 目標や計画を立てることにうんざりしてしまった人
  • 手帳やハウツー好きの人
  • 「形に残る成果を残したい!」と思っているのに使いこなせなくて挫折を繰り返している人
  • やりたいことがよくわからなくなってしまった人

ぐるぐるしている人も「手帳」や「時間」をどう捉えていけばいいのか、スッキリ整理されます。

『満ち欠けスケジューリング術』の著者

著者は MOON PLANNER さんです。

ムーンプランナーとは?

  • 新月と満月からページが始まる。
  • 一般的な曜日や12ヶ月のフォーマットを一切無視したレイアウト
  • 満ちていく月、欠けていく月という「期間」を視覚的にとらえる
  • 社会から一方的に与えられた時間の流れとは別の、新しい時間軸や時間感覚を感じ取れる

横村友紀さん

  • 借金を抱えた実家のために、働きながらお菓子のweb通販を考えヒットさせる
  • その途中、自作していたスケジュール帳がムーンプランナーの原型
  • Twitter、Facebookページ他文章作成担当

平栗萌さん

  • 多摩美術大学油画専攻卒
  • 訳あってIT、金融業界等で働いた後、今に至る
  • 猫好き
  • プロダクトデザイン、WEB制作担当
参考 新月と満月から始まる新しいスケジュール帳 MOON PLANNER 公式WEBサイトMOON PLANNER

読書の所要時間

だいたい1週間くらいかけて、ゆっくりじっくり読みました。
ざっと読むなら2時間くらいかな。

本を読むきっかけ

公式 Twitter で告知されていたのがきっかけです。

「ムーンプランナー」を使いながらも「もっといい活用方法があるはずだ」と思っていて、制作者さんのお話をじっくり聞いてみたかったのです。

そもそも「スケジューリング、プラン立て」が苦手、というか正直うんざりしていたので何とかしたかったというのが本音です。

『満ち欠けスケジューリング術』の目次

参考までに、目次を載せておきます。
気になる部分があったらぜひチェックしてみてください。


はじめに 手帳は、幸運に頼らないための道具

第1章 高機能な満ち欠けリズムを手帳術に取り入れよう
1. 大切なのは新月・満月ではない
ムーンプランナーがないときは
2. 「いつやるか」を自動で決めてくれる仕組み
3. 満ち欠けPDCA
新月の時刻、満月の時刻
4. 「おまじない」の力はあなどれない

第2章 時間と手帳の話
1. スケジュール帳は時間の地図
2. プランとスケジュールの違いと構造を理解する
3. 目標はピラミッド型の階層構造になっている
4. トップダウン派とボトムアップ派の二大流派
5. 手帳の持つ落とし穴

第3章 目標をもっと精密に立てていく
1. その目標の真意はどこにある?
2. 「なんでも質量保存の法則」
3. 目標をもっと正確にブレイクダウンしていこう

第4章 「続かない」をやめる変化のデザイン
1. 変わりたいけど変わらないのは、健康な証拠でもある
2. 点ではなく面で考えよう
3. 変化を平面的、立体的にデザインしていく
4. 達成感があるとやる気は消える
5. 計画はやりながら調整して、振り返る
6. なぜ「続かない」ことがこれほど劣等感につながるのか?

第5章 実践!月のリズムで変えていこう
1. 1ヵ月で変える・2ヵ月で変える・3ヵ月で変える
2. 満ち欠けに振り回されない「今」から始める考え方
3. 満ち欠けを使って中期的な計画を立てるコツ
4. ここまでの技を全部入れてスケジューリングしてみよう

終わりに 時間感覚は一つではない

ざっくり何を言ってるのか

ものすごくざっくりまとめると、こんな感じです。

  • 時間の捉え方を変えてみよう
  • 物事を2つの面から観察しよう
  • 「調整」が大前提のPDCA

線引きしたところを一部

「これは肝に銘じたい!」と思った部分を抜き書きしてみます。

p81 手帳(スケジューリング帳)は時間の地図です。

p82 私たちが手帳で知りたいことは、時間の距離感(長さ、あとどれくらいかかるか)と、容量(どんなことが出来るか)なのです。

p84 手帳の機能とは、時間の距離感と容量を把握すること、この二つだけなのです。

p108「うまくいかないときは別の方法を探す」という終了の仕方をするので、挫折という考えは基本的に存在しません。

p109 変更はむしろよいことと認識する

p130 お片づけ、ダイエット、家計簿作りなど、ハウツーに非常に興味があり、ある意味勉強熱心なのですが、とにかく方法にしか興味がありません。なのでそれによってどうなりたいのか、ということにはあまり意識がないのです。(中略)どうなる・どうあるのか(BE)という部分が抜け落ちてしまっている状態です。

p130 これは知的好奇心の表れなのでそれ自体が悪いということではありません。そこではなく、ちゃんと目的を把握しておくということが重要なのです。(中略)そもそも自分が悩んでいるかどうかを確かめましょう。

p149-150 自分にもできる、という感覚の中で変化をデザインしていくのが大事です。だから最初はちょっと地味でまぬけな目標に見えるかもしれません。でもそれが大事です。

満ち欠けスケジューリングは「増」と「減」で考える

ネーミングの印象とは真逆で、地に足のついた方法論でした。

たとえば「部屋を片付けたい」と思ったときに、増えることと減らすことの両面から考えてみると、

増やしたい
– 見える床面積
– きれいなインテリア空間
– お気に入りの雑貨
減らしたい
– 床に散乱するモノ
– モノを探す時間
– あまりお気に入りではない雑貨

という2つの側面があることがわかります。それをふまえて、

  • 満月期は増やすことをテーマにした行動をとる
  • 新月期は減らすことをテーマにした行動をとる

といった具合です。

両面から見ると隠れた願望がわかる

実際やってみると難しいのですが、「今は減らすことを考えればいい!」と思考を絞り込むことで、だんだんと慣れてきます。

たとえば、さきほどの「部屋を片付けたい」で考えると、

まずは床に散乱するものを減らしたいから、使っていないものを捨てる

を実行してみます。

これが「増やす」をテーマにした新月期だと、

まずは床面積を増やしたいから、モノをがっと端へ寄せて床とご対面

と考えて実行してみます。

そもそも「部屋を片付けたい」という願望は一見「減らす」寄りなのですが、その裏には何かを「増やしたい」願望も隠れています。

この場合だと「スッキリした空間」とか「快適さ」を増やしたい。
ひいては「豊かで心地よい生活」を増やしたいわけです。

なぜ「2週間ごと」に「両視点」がいいのか

飽きがこない!! これに尽きます。

人間は実にめんどうな仕様なので、「飽き」がくると何もしなくなります。この威力は思っているより強大で激烈な最強概念です。

それをうまい具合に防いでくれるのが、絶妙な期間である「2週間」という区切りと「2つの視点」です。

はじめのうちは「増やす? 減らす? よくわかんないよ〜、めんどうだよ〜」と思って特に気にせず過ごしていたのですが、

あるとき、ふと「増やす」ことだけを考えて2週間過ごす、「減らす」ことだけを考えて2週間過ごす、というのを実践したところ、

あまり一生懸命努力した感じもなく部屋がスッキリしてきました。

つまり、
1週間だと短すぎる、1ヶ月だと長過ぎるのです。
片面ばかり考えていると、隠れた願望に気付けないのです。

タスクとは呼べないくらい些細なことにも向いている

「部屋を片付けたい」のような願望は、人によっては壮大な目標として感じられる場合があって、取り組むのにおっくうになることもあります。その気持ち! とてもよくわかる!

なので、もっともっと小さくて些細なことで「満ち欠けスケジューリング術」を体感してみるのがいいと思います。

たとえば「燃えないゴミを捨てる!

燃えるゴミはわかりやすいので、サクッと曜日で判断して出せるんですが、「燃えないゴミ」って正直ややこしいですよね。

なので、以下のような流れで「燃えないゴミ」とおさらばします。

STEP.1
燃えないゴミの日をムーンプランナーに書く
囲ったり、○をつけたりして目立たせる
STEP.2
ゴミの日の前が「増やす期間」か「減らす期間」かを見る
できれば前日までには準備しておきたいなぁ、と思っておく
STEP.3
「増やす期間」だったら
・増やす…増やす…と考えながら
・燃えなさそうなゴミを見つけ次第、1か所に積み上げていく
・どうやって処理するかの情報を増やす(市のゴミ収集情報を見るとか)
・ゴミ袋をたくさん買っておく
STEP.4
「減らす期間」だったら
・減らす…減らす…と考えながら
・燃えなさそうなゴミを見つけ次第、ゴミ箱へ撤退させる
・積極的にゴミを探す
・燃えないゴミの日に「全部外へ出すんだ」と心をじわじわ決める
STEP.5
ゴミの日当日
捨てる!!

わかりますかね。要するに「増」と「減」に無理やりこじつけるんです。

でも、このこじつけが「意識の切り替え」になるわけです。

特に「思っておく」とか「心をじわじわ決める」という部分、人によっては「え、そんなこと?」と感じられるであろう部分が、個人的には非常に重要だと思っています。

点ではなく面で考える「満ち欠けスケジューリング術」

とにかく「自分というものは移ろいやすい」ことを大前提にしています。
ふわっとした夢の叶え方のようなものではなく、

  • 具体的にどう願望を捉えて
  • どう見方を変えて観察するのか
  • そのために自分を飽きさせない工夫

これらのことを自然に、時間をかけて実践する方法として非常にいいと思います。

タスクやスケジュール管理でよく使われる PDCA をうまく回すためのフォーマットが「ムーンプランナー」であり、そのお助けになるのが「満ち欠けスケジューリング術」なのです。

読んでてわからなかったこと

「目標はプラミッド型の階層構造である」を前提として、

  • トップダウン派(目標を先に決めた方が行動しやすい)
  • ボトムアップ派(やることリストを全て書き出す方が行動しやすい)

があります。

どちらのタイプかによって、それぞれ必要なやり方は違います。

ですが、トップダウンだからといってトップダウンのやり方だけ採用すればいいということでもないのです。

ちなみに、自分はボトムアップ派だと思いますが、もしかしたらトップダウンのやり方をもう少し取り入れた方がいいかもしれないです。とにかくやってみないとわからない。

大事なのは、どちらのタイプであっても、

階層構造がムリなく適切につながっていること

という話でした。

「ムリなく適切につながっている」というのが、一体どういう状態なのかを、もう少し詳しく掘り下げてもらえたらいいなぁ…と思いました。

本書では「ムリなく適切につなげる」ことこそ手帳を使うべき場面、としています。

絶対に完璧なものを目指すのではなく、「調整」していくことでムリなく適切につなげられるようになっていくのだと思います。

とりあえず今はボトムアップでやっていって、半月の振り返り期間で調整していく、という方法で実践しています。

次に読みたいムンプラさんの本

再読になりますが、ムーンプランナーさんが出しているガイドブックも読み返したいと思いました。

参考 MOON PLANNER BOOK <アルテミス>MOON PLANNER 参考 MOON PLANNER BOOK <ヘカテー>MOON PLANNER

満ち欠けスケジューリング術と内容は近いですが、より頭が整理されます。

それから、ムーンプランナーさんのブログ「つくよみ雑記」にある、

参考 役に立たない取引の話MOON PLANNER 参考 願い事教官の話MOON PLANNER

きゃっきゃウフフを忘れかけている大人にはグサグサ刺さります。このへんを改善していくとどんどん良くなっていく気がしますよ。

『満ち欠けスケジューリング術』ぜひ読んでみて

もう一度まとめておきます。

  • 時間の捉え方を変えてみよう
  • 物事を 2 つの面から観察しよう
  • 「調整」が大前提のPDCA

他にも書いてあることはたくさんありますが、自分に響いたのはこれらの部分です。

目標や計画がどうもうまく進まない、とお悩みの方には必ず得られるものがあるはずです。

2018年9月13日発行

参考 新月と満月から始まる新しいスケジュール帳 MOON PLANNER 公式WEBサイトMOON PLANNER

なお、この記事は高等遊民さんの書評テンプレートをお借りしています。
ありがとうございました!

参考 【読書要約ノートを30分で作成】感想文や書評ブログを量産するテンプレート世界の名著をおすすめする高等遊民.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です